ドイツワインの試飲会

ヘレンベルガー・ホーフさんの試飲会へ行ってきました。
ワインの輸入会社は、世界のワインを総合的に扱っているところと、どこかに特化したところに大きく分かれます。ヘレンベルガーさんはドイツに特化した輸入会社です。

総合的な会社でも、「スペイン」「イタリア」、フランスなんかだと「ボルドー」、「ブルゴーニュ」とテーマを絞った試飲会はたびたびあるのですが、さみしいことにドイツはあまりないです。
そういうと「アルザスがあるしね」とか「カナダでアイスワイン」作ってるよという声も聞こえてきます。でも、やっぱりドイツならではの個性は感じます。


ここ数十年で起こっているワインの地殻変動は、音楽に例えるならロックのビートルズやジャズのマイルス・デイビスでしょうか。ドイツでも大きく変わりました。白ワインの国と言われてきたのが今では赤でもワイナリーの感性を表したものが出てきました。ブドウ糖度に基づく格付けを畑中心にしようとする運動もあります。そういった「今の動性」を少しでも知るために試飲会に来た次第です。


こちらの写真は、ラインガウのゲオルグ・ブロイヤーさんのワインでのセミナーです。ドイツでグランクリュ方式の旗手となり、またVDPを脱退したその軌跡はバップからモードそしてエレクトリックへと変遷したマイルス・デイビスを想起させてくれます。簡単に言うとカッコイイということです。
リューデスハイム村とラウエンタール村のワインが出されていました。私ごときですと「ごくわずかだけど確かに違う。何がどう違うのかがよくわからない」状態なのですが、説明を受けると得心がいきました。
畑の向きが違うことに由来する酸と糖度の生成の違いだそうです。これは理屈にかなってます。いやあ、繊細な部分を教わるとはこういうことか、と、この歳になっても思います。

こちらは有料試飲です。きれいなロゼでしょう!

 

 

 

 すいません、大嘘書きました。これ白ワインです。トロッケンベーレンアウスレーゼです。

お隣は、シャルツホーフベルガーです。この畑ですとチョー有名なエゴン・ミュラー、それとホスピテンは飲んだことありますが、ここの醸造家は初めてでした。

でもって、アイスワインです。シャルツのアイスワインです。先のトロッケンベーレンアウスレーゼと比較して、貴腐による複雑な風味の発現を知るのも面白いです。