謹賀新年

あけましておめでとうございます。本年もワインショップ作田をよろしくお願いします。

少し前の続「マッサン」が、芸術的とかワイナリーの主張というところで終わりましたので、もう少しだけ。

一般に寒い所では酸が豊かになります。昨年の日本ソムリエ協会の三重県支部セミナーで「昔のシャブリは今よりもっと酸が強かった」とおっしゃってました。
内陸ブルゴーニュの最北の地、シャブリでは寒いので酸が多いのです。また乳酸発酵も寒いと起こりにくいのです。この寒さは自然条件なので、この特徴はテロワールと言えます。
(今ではシャブリも醸造技術の進歩のためか、ほとんどが乳酸発酵を行なってますので攻撃的な酸はありません)
一方で樽香というものがあります。これは新樽を使うか使わないか、人間の判断で決めることができます。ですので樽使用の是非はワイナリーの主張であり、それが美味であれば芸術的となります。

美味しさの原因には自然が原因であるものと人間が原因であるものとあるわけです。実際にはくっきり分けられない場合もあります。


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