交響曲第一番「ヒロシマ」

学生時代、吹奏楽部にいたので好きなオーケストラ作品はいくつかあります。
もちろん交響曲の優劣をつけるほど詳しいわけでありませんが好き嫌いなら私でも言えます。


ホルストの「惑星」とかレスピーギの「ローマの祭」とか色彩感豊かで好きです。それとは異なる暗いショスタコーヴィッチの交響曲「革命」も、演奏したこともあってか、お気に入りです。今、話題になってる「ヒロシマ」も、暗鬱たるところが「革命」と共通していてツボにはまったのですが、贋作事件とは曲にケチがついたようで残念です。

NHKのドキュメンタリーを先に見たので、先入観ができたのかもしれません。先入観でツボにはまるかどうか左右されたとしたらちょっとショックです。

 

個人的にワインを他の分野で比喩できるとワインの理解がよりできている感触があります。たとえば、酸が豊かなワインだと木管高音の細かな音符がイメージされたり、カベルネ系の熟成したものだと弦楽器のアンサンブルだったり。人によっては違う分野で例えるかもしれません。このローヌの赤ワインは剛速球投手だとか。ワインの色、香り、味などを理解していないと比喩ができないと思います。

 

「ヒロシマ」は連日話題になっています。専門家でも先入観にまどわされたのかもしれません。私も先入観に左右されたとしてもある意味、当然ですが、比喩として使いたい音楽ですから、ここで少々ショックを感じてしまいました。

 

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