NHKのクローズアップ現代を見ました。農業にIT技術を導入して狭い国土のオランダが競争力を持った農産国になっているという内容です。
このスマートアグリはワインにも広がるのでしょうか。私は、高級ワインの分野には難しいと思います。高級ワインは畑が狭かったり、斜面にあったりするので広大なハウスを建てるのに難点が多そうです。またヨーロッパなどでは原産地呼称法などで栽培方法も制限がありますし。
それに比べて、新世界のテーブルワインなどでは平地に畑があります。また過剰な農薬とか遺伝子技術を使わなければ、栽培方法などの制限はゆるいです。導入されるのであれば、新世界でしょうね。温度分布の調査をはじめとするカリフォルニアワインなどは、ITでこそありませんが、技術の導入があったればの話ですから。
技術は、最高レベルのものには恩恵は少ないが、普及レベルのものには有効、とどこかで読んだのを思い出します。カリフォルニアの場合は、今や高級ワインの分野でもフランスワインに負けないぐらいになりましたから、普及レベルが成功すれば土台が広がるわけで、間接的にはその技術を使わない高級分野にも良い影響をもたらすということでしょうか。