芸能人のワイン試飲番組

 年末年始に録画しておいた番組を少しずつ見ています。「ワイン」をキーワードにしているのですが、『芸能人の格付けチェック』や『たけしの等々力ベース』が自動録画されていました。なかに高額なワインとテーブルワインを比較して、高額なワインを当てるというコーナーがあったんですね。で、出演者がよく外します。
 バラエティ番組なのでわざとに外しているかも? でもリアクションにわざとらしさが出てくることは、正否のいかんよりもそれこそ芸能人の格に障るのでそんなことはないでしょう。
 すると、いろんなことを考えてしまいます。
 まずはワインの値段ってどうなのか? このテレビ番組に限っていえば、テーブルワインといいながら3000円クラスのものを出していることがミソ。ン万~100万円クラスから見れば、3000円はとても安く見えます。でも、私にとっては3000円はたいしたものです。テーブルワインというよりはちょっと奮発しようかな、というイメージがあります。
 実際、このクラスぐらいだと「フィネス」と呼ばれる上品さを持つワインもあります。1000円台のワインも、ワイン好きにとって面白いのですが、フレッシュさやコクなどに焦点がいくような気がします。「フィネス」を見つけるのはなかなか難しい。人間にたとえれば、1000円台が人間の本性、性格であり3000円だと衣装のセンスというところですかね。
 高額ワインにはその価格でしか得られないようなものを持っているものですが、3000円台でも見方を変えれば素敵な魅力を持つワインがあるということなのでしょう。
 ワイン屋としては、ある意味、名の知れた高額ワインよりこの価格帯のワインで良いものを嗅ぎつける、というのが面白かったりします。

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