2018年
7月
12日
木
ブショネ研究者ご来店
かなりブログをご無沙汰しておりました。Facebookの方にワインや音楽、個人的な事柄をときどき書いていました。
以前に「ブショネ解明に一歩近づく」といった記事を載せたことがあります。
正直、5年も前のことで私自身すっかり忘れておりました。
ところが、今日この研究者の方がわざわざご来店くださったのです!無知なる私なのに、TCA論文を取り上げたことに興味を持ってくださったようで、どうもありがとうございます。
その方がおっしゃるには「ワインセラーの扉を開けただけでブショネが匂うが、そのことがわかっていない店もある」とかで、私どもの店ももしや、とひやひやしましたが、大丈夫でした!
2016年
11月
29日
火
テイスティングセミナー

ブログもかなり間が空いてしまいました。
いつものごとく、お祭りイベントに出店したり、試飲会に出かけたり、セミナーで勉強などしておりました。そのセミナーのなかでもテイスティングに特化したものがあります。 日本代表の石田ソムリエが講師の「技術研究部主催 J.S.A.テイスティングセミナー」に参加したところ、衝撃を受けました。
一つ一つの事柄は今までに読み聞きしていたことなのですが、自分にとってそれは上辺だけで、身についていないと反省しきりです。ワインの仕事でテイスティングは全てではありませんが、華があることは皆さんお思いのことでしょう。
外観、香り、味わいからそのワインの本質を探る。銘柄あてやブドウ品種当てではなく、そのワインの本質、生産者の意図を知るというのは面白いものです。 スポーツなどでも観客として見ているのも面白いでしょうが、ルールを知っていればプレイの意味がわかる、プレイ経験があれば選手の心理状態までわかるような感じです。
先日は技研主催ではなく、東海支部のテイスティングセミナーにも行ってきました。なんと、参加者200名越え! プロジェクターが左右に2つ! こんなセミナー見たことがありません。
みなさん、やはり興味津々なのでしょうね。
今度の日曜日は当店での試飲会です。関心がある方はお越しいただいてお話しでもできれば、と思っております。
2016年
3月
14日
月
リースリング古酒

みなさん、このグラスのワインは何だとお思いになるでしょうか?
どう見たって赤ワインっぽいですが、これがなんとリースリングなんです! 1989年ラウエンターラーバイケンのトロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)です。
三重ドイツワインケナー会長・小泉さんの秘蔵ワインを飲ましていただきました。

赤ワインっぽいですが、フチの色が赤にしては違和感があります。

ちなみに、3番目の写真はヘレンベルガーさんのリースリングのTBAです。これだって白ワインとは思えない色の濃さです。
この写真は2015年に撮ったもので、ヴィンテージが2013年です。
ワインは年を経ると赤ワインは白ワインのように、白ワインは赤ワインのようになると聞いたことがありますが、この1989年のバイケンほど濃いのは、私は見たことありません。
飲んでみたところの感想は、「魔女」ですね。世間では「微魔女」という、高齢なのに若く見える女性をこういうそうですが、このワインには枯れたところを感じませんでした。
酸ももちろんしっかりしていますし、豊かな味わいがあります。ワイン会の最後に出たので、私が見落としたのだと思われるかもしれませんが、84のエゴン・シャルツEisでは枯れ味が出てきたのがわかりました。(エゴンももちろん美味しいです。枯れたワインではありません。熟成による枯れ味も追加されて、複雑味を増したと思ってください)
このバイケンは、本当に元気で、枯れ味も出てきてもおかしくないほどの年数を経ているのですが、今思えば枯れ味を完全に溶かして統合してしまっていたのかもしれません。
昔、お客様に「リースリングのTBA」依頼されてバイケンの2003年TBAのハーフを探したことがあります。その写真を後からお客様からみせていただき、「すごく茶色くてびっくりした」とお聞きしたことを思い出しました。
今回の89バイケンTBAは、それをはるかに上まわっています
2016年
3月
10日
木
教本が届きました

先日届いた2016年度版日本ソムリエ協会 教本を少しづつ読んでいます。
昨年度版は購入しなかったので2014年との比較になりますが、一目見ると2色刷りになっているので、ちょっと読みやすくなってます。
それと日本ワインへの「愛」というのでしょうか、「叱咤激励」というのでしょうか、熱を感じてしまいます。イタリアのところは、ほとんどあの本みたいですね。この本も教本も持っていなかったら、教本はワイン辞典としてお買い得だと思います。 教本は、毎年少しづつ更新されていくので、最新情報がまとまって手に入るのはいいのですが、ちょっと値が張るのが玉に瑕。
ワインを仕入れるのに、ワインの評価を自分で下さなくてはいけません。知識でカバーできる部分は知識で済ませたいと考えています。そして知識では対処できない部分、感性の領域というのでしょうか、そこに意識を集中させるために勉強は必要だと思います。
たぶんワインに限らず、本来、勉強というのはこのようなものでしょう。
野球の素振りでも、本番でひじのたたみ具合なんか考えてる暇ないですよね。目の前に向かってくるボールに集中するのに忙しくて。内角に来たら体が勝手に反応してくれる、というのが理想的なはず。
私の場合、そんなレベルにワインの知識が到達するのはまだまだ先の話です。
2016年
2月
11日
木
甘口の赤ワイン

Facebookの方にも書いたのですが、フォーティファイド甘口赤のバニュルス入荷しております。
チョコレートとの相性良しとソムリエの田崎さんが書いてらっしゃいます。
で、甘口赤なのですが、一般的に赤には甘口は少ないです。
強いていうなら、
・バニュルスのようにブランデーなどで発酵を止めて糖分残す
・ドイツワインのドルンフェルダーやポルトギーザーなどによくある甘口白ワインの方法で糖分を残す。
それ以外に本当は糖分は残っていないけれど、飲んだ時に甘いと感じるものもあります。
完熟、過熟したものとか、アルコール度数が高くてそのアルコールを甘く感じる場合ですね。
結構、甘口赤は難題です。
2015年
11月
22日
日
ワイン試飲会

11月21日は試飲会でした。ご参加いただいた方には感謝申し上げます。
ワインに限らず、物事に対する感覚は各人それぞれです。まして、時間や温度によって姿を変えるワインならますます感覚の幅は広がります。私自身が試飲して選んだワインも、後になって飲みなおすとまた印象が変わっているのもあります。
みなさんの意見を聞かせていただき、自分の好みだけによらない感覚の修正をしたいと思います。
2015年
10月
31日
土
メドックワインセミナー

メドックワインセミナーに行ってきました。
インポーターの試飲会とは違い、数少ないワインを深く掘り下げるのがセミナーです。
今回は、ボルドー地方のメドック地区がテーマです。
通常、ワインの勉強と言えばこのメドック地区の格付けから入ります。避けては通れぬ道ですね。
でも、メドックの中の4つのAOCの違いは微妙です。正直に言って、私はその違いを認知して説明できません。
書物の知識として、マルゴー=華麗、サンジュリアン=優美、ポイヤック=優雅、サンテステフ=壮健、みたいなことは思ってますが、それを確認しに来ました。
講師の定兼さんは各種コンクール上位の常連者です。その定兼さんにして「違いは微妙です」とおっしゃてたので安心しました。定兼さんによれば、あえて言うならサンジュリアンが一番わかりやすい、とのことです。
出されたワインは8本全て赤です。クリュ・アルティザン、クリュ・ブルジョア、格付けのセカンドや格付けなどがありました。最後の方にサンジュリアン、ポイヤック、サンテステフが出てきて、その性格が違うのはわかりました。定兼さんもAOCの特徴的なワインと言っていました。
私の問題は、この違いをこれからも認知できるか、ですね。頑張ります。
2015年
9月
22日
火
伊勢志摩サミット
機関紙「ソムリエ」の2015年9月号が届きました。
その中に伊勢志摩サミットの話題が。
西川恵さんは食卓外交を題材にいくつもの著作がある方です。
日本で行われるサミットですので、日本のワインが出される確率は高いのですが、そうだとしたらどのワインでしょうね?
復興をイメージづけるのなら岩手のワインでしょうし、近隣でかつ高品質となると長野・山梨でしょうか。
2015年
8月
07日
金
スペインのヴィオニエ遅摘みワイン

トロピカルなケーキと試してみたかったのがこのワインです。
「ビーニャ サンタ マリーナ ヴィオニエ レイト ハーベスト」
ケーキは、マンゴーとパイナップルで作られて酸味豊かな美味しいものでした。
ワインも甘くて酸味があり、ヴィオニエというトロピカルなブドウで、似たもの同士です。
ワインにはオレンジの皮のようなビターさがある点が違いかな。そこが「大人の味」でしょう。真夏にスッキリと美味しいデザートです。
2015年
8月
03日
月
「みえジビエ プレミアムクーポン券」
世間ではプレミアム商品券が売り切れだそうで。
10,000円で12,000円の買い物ができるんだからお得ですよね。
我が家は買いそびれてしまいました…
しかし、なななんと、6,500円で10,000円分の「みえジビエ プレミアムクーポン券」が三重県に登場!
何冊でも買えるらしい! どうやら「みえジビエ」に限られるみたいですが。
詳しくはこちら。
http://www.miegibier-coupon.com/
ちなみにワイン屋なので当店では販売も利用もできません。
2015年
7月
27日
月
これって引き寄せ?
某所で妻が買い物した時のことです。
見知らぬお客さんに「すみません、この辺に酒屋さんありませんか」と尋ねられました。
「うち、酒屋です…」と答えたらびっくりされて、
「いや、ワインを探しているんですが」とのこと。
「うち、ワイン屋です…」と答えたら二度びっくり。
あるんですね~ こんなこと。
観光客らしい方にご来店いただき感謝の一日でした。
と、ここまでが妻の「引き寄せの法則」と感じた体験談です。
私はこれを聞いてきっと妻の顔に「ワイン買って~」と書いてあったんではないかと思いました。
2015年
5月
26日
火
伊勢えび祭り
6月6日(土)[雨天は7日]に三重県志摩市浜島町で行なわれます伊勢えび祭りにワインショップ作田として出店いたします。
祭りを見て、食べて、ワインを飲む。人生の楽しいひとときになることでしょう。
皆様のご来店をお待ちしております。
2015年
5月
03日
日
ドイツワインの試飲会

ヘレンベルガー・ホーフさんの試飲会へ行ってきました。
ワインの輸入会社は、世界のワインを総合的に扱っているところと、どこかに特化したところに大きく分かれます。ヘレンベルガーさんはドイツに特化した輸入会社です。
総合的な会社でも、「スペイン」「イタリア」、フランスなんかだと「ボルドー」、「ブルゴーニュ」とテーマを絞った試飲会はたびたびあるのですが、さみしいことにドイツはあまりないです。
そういうと「アルザスがあるしね」とか「カナダでアイスワイン」作ってるよという声も聞こえてきます。でも、やっぱりドイツならではの個性は感じます。
ここ数十年で起こっているワインの地殻変動は、音楽に例えるならロックのビートルズやジャズのマイルス・デイビスでしょうか。ドイツでも大きく変わりました。白ワインの国と言われてきたのが今では赤でもワイナリーの感性を表したものが出てきました。ブドウ糖度に基づく格付けを畑中心にしようとする運動もあります。そういった「今の動性」を少しでも知るために試飲会に来た次第です。
こちらの写真は、ラインガウのゲオルグ・ブロイヤーさんのワインでのセミナーです。ドイツでグランクリュ方式の旗手となり、またVDPを脱退したその軌跡はバップからモードそしてエレクトリックへと変遷したマイルス・デイビスを想起させてくれます。簡単に言うとカッコイイということです。
リューデスハイム村とラウエンタール村のワインが出されていました。私ごときですと「ごくわずかだけど確かに違う。何がどう違うのかがよくわからない」状態なのですが、説明を受けると得心がいきました。
畑の向きが違うことに由来する酸と糖度の生成の違いだそうです。これは理屈にかなってます。いやあ、繊細な部分を教わるとはこういうことか、と、この歳になっても思います。

こちらは有料試飲です。きれいなロゼでしょう!
すいません、大嘘書きました。これ白ワインです。トロッケンベーレンアウスレーゼです。

お隣は、シャルツホーフベルガーです。この畑ですとチョー有名なエゴン・ミュラー、それとホスピテンは飲んだことありますが、ここの醸造家は初めてでした。
でもって、アイスワインです。シャルツのアイスワインです。先のトロッケンベーレンアウスレーゼと比較して、貴腐による複雑な風味の発現を知るのも面白いです。
2015年
4月
09日
木
セミナーや試飲会など

久しぶりのブログです。2月からセミナーや試飲会もちょくちょく行ってました。
ラックコーポレーションさんの所では千砂さんとツーショット撮らせていただきました。なんてったって世界のワイン界でも貴族同然のブルゴーニュのワイナリーに嫁いだ方ですからね。
2013年の危機に対処した大転換とは、などの話が非常に興味深かったです。
2011-2013年の垂直だったのですが、正直な所、お話を聞くまでは単にヴィンテージの違いとしか思っていませんでした。で、大転換とは何かですが、インターネット検索してみると出てきますので参考になさってください。お店に来ていただければ覚えてるかぎりでお話します。
オーストラリアワインは、セミナーがありました。「リージョナル・ヒーロー」なる言葉に記憶がない…。日本ソムリエ協会の教本にも出てないですけど。でも、これオーストラリアが自分たちのワインを知ってもらうためのコンセプトから出た言葉みたいですね。教本には載っていないのですが、機関紙ソムリエで探してみたら数年前のものにも出てました。ここは最後に修了テストがありました。初級でしたので、わりと早く終えることができ、残った時間はセミナーで使ったセミナーをぐびっと飲み干してきました。テイスティングは別にして、ペーパーテストの最中に堂々とお酒を飲んだのは私の人生で初めてです。
おとといと昨日はヌーヴェルさんの試飲会とロワールのセミナー。他にもモトックスさん、稲葉さん、飯田さんのところにも参加させていただきました。

そうそう、四日市であった佐藤陽一さんのブラインドテイスティングも興味深いものでした。ブラインドで出されたワインをどのように判断していくのか、その過程を見ることができました。
過程は、書籍なんかでも書いてありますし、時間制限が無い分、著書の方が内容深いとも言えるのですが、実際に目の前で見せられると説得力が違いますね。
2015年
1月
06日
火
謹賀新年
あけましておめでとうございます。本年もワインショップ作田をよろしくお願いします。
少し前の続「マッサン」が、芸術的とかワイナリーの主張というところで終わりましたので、もう少しだけ。
一般に寒い所では酸が豊かになります。昨年の日本ソムリエ協会の三重県支部セミナーで「昔のシャブリは今よりもっと酸が強かった」とおっしゃってました。
内陸ブルゴーニュの最北の地、シャブリでは寒いので酸が多いのです。また乳酸発酵も寒いと起こりにくいのです。この寒さは自然条件なので、この特徴はテロワールと言えます。
(今ではシャブリも醸造技術の進歩のためか、ほとんどが乳酸発酵を行なってますので攻撃的な酸はありません)
一方で樽香というものがあります。これは新樽を使うか使わないか、人間の判断で決めることができます。ですので樽使用の是非はワイナリーの主張であり、それが美味であれば芸術的となります。
美味しさの原因には自然が原因であるものと人間が原因であるものとあるわけです。実際にはくっきり分けられない場合もあります。
2014年
12月
30日
火
今年の3大ニュース
2014年も大詰めになりました。
世間では今年の○大ニュース!などというものがやっていますので、私も振り返ってみます。
第3位。「神の雫、完」
結構、長く続きましたね、このマンガ。ワインのマンガは、「ソムリール」なんかも読みました。こちらは終了したのは去年でしたっけ?
主人公が超人的な利き酒能力を持っていることが多いので、ひょっとしてトップソムリエだったらできるの?と、スペインワインコンクールの時にワイン雑誌の編集の方に尋ねたことがあります。
本ブログでもネタとして何回か使わせていただきました。今はまた新しいワインマンガが始まってますね。主人公はやはりフランス中心ですね。チト残念。
第2位。「シニアワインアドバイザー合格」
去年2次で失敗しただけに背水の陣でした。いやぁ~、50過ぎのオジサンにはきついです。今メドックの格付けとアペラシオンどれぐらい覚えてるかなあ。
しかも先のマンガと違い、ニューワールドばんばん出るようになりましたしね。
じゃじゃじゃぁ~ん
第1位。「地元の祭りに出店」
正確には一昨年の秋に初めて出店参加したのですが、今年は3回に増やしました。店舗内にいるのと違う刺激を受けます。直にお客様がワインを飲んでいる時にお会いできるのも良い勉強になります。
クリアすべき課題もありますが、来年もできる限り参加したいと考えています。
来年もよろしくお願いいたします。
2014年
12月
27日
土
続「マッサン」
「マッサン」の今年分が終了しました。
スモーキーフレーバーこそスコッチの命、しかしそれが受け入れられない日本の市場。
そのジレンマに悩む。
ワインとスコッチとの違いこそあれど、似たようなことを考えさせられることがあります。
ワインを仕入れるときは、嗜好を幅広く取り、個人の趣味に陥らないように気をつけています。基本的に、ワインの原料となっているブドウが熟しているかを第一に考えています。熟度は、言うなればスポーツ選手の体力に相当します。
サッカーであれ、野球であれ、体力がないと良いプレーができないのと同様、ワインも良いのができません。遅摘みやパッシート、剪定など、栽培・収穫の技術は、凝縮したブドウ果汁を得るためにあります。
さらに、その上に芸術的なものやワイナリーの主張を求めたい。
そこで問題。芸術的なものやワイナリーの主張って何?というようになるのです。
2014年
12月
16日
火
二重の虹を見ました!

本日午後4時半ごろ、風が強いので店の周りに飛ばされそうなものがあったら片付けようと外に出たところ、きれいで、なおかつ、くっきりとした虹を見ました。
よくよく見ると、これ二重の虹になってます。
迷信などはあまり信じない私ですが、それでも良いことはうれしいですね。
ワインもこの虹のようにいくつもの味がすると「複雑味がある」などといって評価が高くなります。
きっと神様が「ワインショップ作田のワインは素晴らしいぞ!」とこの虹をかけてくださったのだと思うことにします!
2014年
12月
10日
水
「マッサン」
ブログをずいぶんご無沙汰してしまいました。ヌーヴォーやら試飲会やら、ネタはあったはずなのですが、それを活かせず文才のなさを痛感しており ます。
さて、NHKの朝ドラ「マッサン」。サントリーとニッカの洋酒黎明期を題材にしてますが、日本洋酒史の勉強ドラマに見えてしまうほど。発酵・蒸留の 説明もさらりと取り入れています。で、ワイン屋としてみると、蒸留酒はやはり工業的な側面が濃いなあ、と思いました。でっかいポットスチルを作るたいへん さ、資金のたいへんさ(経済の発展段階がいる)、原料の麦を育てるところはほとんど画面に出てこない、などなど。比較すればワインは、農業の酒の面が濃 い。発酵させるところよりも畑のほうに価値があります。また今の日本でも、一人!で始める方もいます。熟成に年数がかかる点ではウイスキーとワインは似て ますが、その他はかなり違います。
洋酒にかぎらず清酒でも焼酎でもいろいろなものがあることは幸せなことです。
2014年
11月
05日
水
トロッケンベーレンアウスレーゼ

もう一つ、試飲会の残りのワインです。
有料でお出ししたドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)。デザートに持ってこいですね。
でも、最近TBAは品薄のような気がします。このワインは交配でまだ安いほうですがリースリングならハーフでもン万円ですね。
以前、お客様に探してといわれたハーフのラウンエンターラーバイケンのTBAは、その数倍でした。
気候変動のせい?
2014年
10月
30日
木
ガンベロロッソ試飲会


昨日は、大阪でガンベロロッソ(イタリアのワイン雑誌)主催のイタリアワイン試飲会に行ってきました。
個人的なテーマとして、イタリアワインの美的なものさしはどういうようなものだろう、ということでした。
その点、雑誌の編集長と宮嶋勲さんによるセミナーが聞けたのは貴重でした。その数なんと29種類!
同じ品種を使っていても、フランスとイタリアじゃあ違います。
それをテロワールというのは簡単ですが、はたしてワイン生産者が狙ったものかどうかが問題です。
ここらへんは感覚的なものなので私には言葉にできません。
この試飲会に行ったおかげで、フランスとはまた違う、イタリアの美的ものさしを少し感触を得たような気がします。
最後にミーハーなもので、宮嶋勲さんと一緒の写真を撮らせていただきました。
ありがとうございました。
2014年
10月
27日
月
「吹いてたでしょ」
ご来店いただいたお客様から「インターネットで見ました」というのは前からありましたが、最近は少し違った声も伺うようになりました。
・「祭りで飲みました」
このブログでもときどき記事にしてますが、近くの祭りに出店することがあります。酒屋だと税務署に出す書類がたいへんなんですけどね。出す前に届け、後にも報告書などで合計10枚ぐらいは書類があるんです。でも、田舎にもワイン屋があるんだよと知っていただけるし、何よりもワインを飲まれる時にいることができるというのは、貴重とも考えています。酒屋はレストランと違い、店でお買い上げになって、ご自宅なりで飲まれるのが普通なのですから。
・「吹いてたでしょ」
えー、これはスパークリングが噴出したのではなく、ましてや熱でワインが吹き出たのでもありません。実は、私はテューバとかトロンボーンなどの金管楽器を吹くのですが、それをおっしゃっておられるのです。私の事前の心の準備がないままに赤面するやらなにやらでドギマギしてしまいます。ここは精進して練習に励まないと!
2014年
10月
18日
土
試飲会を開催します。(11/3 文化の日)
平成26年11月3日(月曜、祝日[文化の日])に、ワイン試飲会を行ないます。
時間は、午後1時から午後4時まで。
場所は、当店店舗です。
参加をご希望される方は、当店までご連絡ください。
電 話:0599-55-0003
メール:wineshop@sakuda.jp
なお、アルコール飲料ですので、お車を運転される方、未成年の方はご参加いただけません。ご了承くださいませ。
2014年
10月
12日
日
ええじゃんか祭り

昨日は、阿児町鵜方でのええじゃんか祭りに出店いたしました。
大阪での試飲会三日間と明日の亡父1周忌とあわただしい1週間なのですが、メインイベントはやはり祭りでの出店となります。
今回は隣が合歓の郷さんでした。当日、挨拶させていただいたところソムリエの方とわかり、下手なことはできない、と緊張が走りました。
近くのホテルのレストランで勤務されている方とか、飲食店経営の方、それに日本酒に造詣の深いべんのやさんなどにもご来店いただき、身の細る思いでした(でも、出腹が細くならないのはなぜ?)
といいつつ、いつもどおりというか、家内がワインを売って、私はラッパで遊ぶといういつもの図式に収まっていきました。
いやー、『人生は、愛と酒と音楽だ』を実践しております。もっとも、私の場合、愛が不足気味ですが。
話が脱線気味になってしまいました、すみません。
2014年
9月
16日
火
2014年秋の試飲会など

先週の月曜から水曜にかけて3つの試飲会に行ってきました。
秋はワイン業界の試飲会が盛んに行なわれる時期です。インポーター主催のものですと、200-300種ぐらいあるのが普通です。
さすがに全部は試せませんが、7割ぐらいは試飲しました。
ほとんどはスピットしますが、それでもヘトヘトになります。コメントをメモしておくのが億劫になりますが、これをやらないと後で(あれっ、なんだっけ?)となりますのでメモします。メモしても(あれっ、なんだっけ?)状態になるのが残念なところでもあります。
試飲会は、やはり面白い。ワインごとの違いも興味があります。
また、どうしてこのワインをこのインポーターが選んだのか、インポーターの色が見えるような感じもします。
さて、田舎のワイン屋にとっては、面白いと思ったのを全て仕入れることは不可能ですので、選別に入りますが、結構、これが悩みどころです。
2014年
8月
06日
水
夏休みの工作

お子様たちの夏休みの宿題は進んでいますでしょうか?
私も、ちょっと工作をやってみました。
写真は、シャンパンチェアとよく言われているものです。使っているのはスパークリングワインですから原産地呼称的に問題あり?かもしれません。
作り方は、下の部分の針金をラジオペンチで外し、それを背もたれにするだけです。
この針金がウネウネ捻じれているのでここを丁寧にするともっときれいな椅子ができるのでしょうが、不器用な私にはハードルが高いです。
2014年
8月
01日
金
志摩食品衛生協会のアンケート

今日は、志摩食品衛生協会の行事で食中毒に関するアンケートを市内のスーパー店頭で行なっていました。
私の店では調理加工を行なっていないので、そもそも私が志摩食品衛生協会に入っているのも妙なのですが、これも田舎の高齢化のひとコマなのでしょう。
それはともかく、以前に講習会に出席したとき、「昔は食中毒といえばサルモネラとかカンピロバクターだったのですが、今はO157とかノロウイルスも要注意です」
とおっしゃってました。月別発生件数が夏より冬のほうが多いこともあります。
そういえば、ソムリエ協会の試験にも公衆衛生ってあったよなあ。忘れるのは早いものです。
2014年
7月
22日
火
志摩の夏祭りに出店しました。

前日が雨で7月20日に順延になった志摩の夏祭りですが、無事開催できました。
19日は雷鳴があったので、順延も当然でしょうが、伊勢市では宮川の花火をやったとのこと。関係者はひやひやものだったでしょうね。
さて、志摩の夏祭りですが、午後5時から9時30分の開催時間でした。夕方から夜とはいえ、やはり暑いです。
ビールもいいけど、ワインもね!
品種はシャルドネ、リースリング、シラー、などおなじみのもので1500円までのワインです。さすがにピノノワールは恐くて出せませんでした。
グラスで、中味100円~150円程度で色々楽しんでもらおうとお出ししました。普段は、店舗で売っていて、実際にお客様が飲むところにはいないので良い体験になります。
写真は準備中のところですが、テーブルに敷いた布は18年前に買ったものです。
当時、新婚旅行で、確かアヴィニヨンだったかで家内が耐光性のあるものを少しだけ買ったのですが、今でも色が褪せないのでもっと買っておけば、と悔やんでおりました。
2014年
7月
17日
木
ワインの入荷です。

今日届いたワインです。
田舎の小さなワイン屋にとっては、多い本数です。
なぜって、夏はクール便を使わないといけませんし、一定数以上でないとコストがかかります。
なぜって、夏の暑さで頭がふらふらっとして、ついつい、仕入れたくなっちゃうんです。
なぜって、この数の中にお宝ワインをちょっとまぎれこませなくてはなりません。
えっ?家内にばれないようにですよ~
2014年
7月
07日
月
セミナーへ行ってきました

鈴鹿で「醸造の違い」をテーマにしたセミナーに行って来ました。
シュールリーの有無
MLFの有無
供出温度の違いに伴う赤ワインの酸の変化
の比較です。
写真でもわかるように色はごくわずかしか差異はなく、私レベルでは、「同じ色ですね」と「はい、そうですね」と釣られるぐらいです。
ですが、味はれっきとした差があります。シュールリーはあったほうが若々しいですし、MLFはあったほうが柔らかいです。
セミナーのなかで、「昔のシャブリは刃物のようなきつい酸だった。シャブリでMLFの有無を比較したかったけど、MLFの無いシャブリは今は日本に無いのでは」とおっしゃっていたのが心に残りました。
以前、試飲会でシャブリジェンヌという大手シャブリ生産者の方に伺ったことがあります。
そこではグランクリュ、プルミエクリュとラ・ピエレレ(通常のシャブリ)が試飲させていました。
ラ・ピエレレの酸が印象に残った私はシャブリジェンヌの方(役職は失念、ですが日本に
来るんだから上級クラスでしょう)に「ラ・ピエレレはMLF無しですか」、と聞いたら、「いやしてるよ」との答えでした。
昔は、さぞかしきつかったんでしょうねぇ。
2014年
7月
01日
火
志摩市夏祭り出店会議

7月19日(土)に志摩市の夏祭りがあるので、その出店者会議に出てきました。
店の場所はクジで決まります。みなさん、一喜一憂してました。
当店は、矢印の場所です。写真が小さいからわかりにくいですが出入り口の角っこです。最高ではないにしろ、悪くないような気がします。
当日、みなさまのお越しをお待ちしております。
2014年
6月
24日
火
今日はおみたでした

私の住む町、志摩市磯部町ではおみた(御田植祭)でした。
伊雑宮というところで、古式ゆかしい行事です。もっとも子供のころは行事などどうでもよくて屋台の食べ物に一直線でした。
磯部は日中は雨も降ることなく、無事に祭りも終えたのですが、東京のほうではなんでもヒョウが降ったとか。
いやー、雪が降ったらニュースになるような磯部では考えられないですね。これがブドウ畑だったら顔面真っ青の大事件です。
2014年
6月
21日
土
合格通知

着ました、シニアワインアドバイザー合格通知!
6月18日着と思っていたのが、その日に着かなくて、(書類審査落ちたのか?)と不安でした。
二次は、協会の教本以外からも出題されていました。
昨年度から通常呼称とシニア呼称の区別厳格化の方針の下、シニア難易度が上がったので油断はできなくなりました。
ですが、お隣の伊勢市には、シニアソムリエを取られた方が結構いますね。新しいシニアも私が知る限りで四人。
この業界では持ってて当たり前、の資格になりつつあるのでしょうか。
2014年
6月
15日
日
もう一本

本田ゴール!
今ハーフタイムですが、心臓に悪いです。
さて、前のワインですが、なんか悔しいのでもう1本開けて比べてみました。
やっぱり、違いはありますね。
試飲会でこれを飲んだときは、若さと熟成さが共存しているところに惚れました。
新しく開けたほうはその時ほどの感激は覚えなかったのすが、それでもチャーミングさはあります。
これ、ヴィンテージは96年のピノ・ノワールです。
もし興味ある方いらっしゃれば、開栓してますけど、試飲していただけます。
ただし、車運転しないこと、残っている限り、開栓後の保存方法は気にしないでね。
うーん、個体差が大きいのかな~
2014年
6月
13日
金
ブショネ…

今日は、めでたいサッカーW杯の開始日!
でも13日の金曜日でもあったのでした。
写真は、熟成を示すフチがオレンジ色した、ワインです。
でもブショネでした。
試飲会で飲んで、(これは熟成と若々しさが同居しているかのような、もしかして当たりのワイン!?)と思い、仕入れたのですが、残念!
ブショネは不可抗力なので運が悪い、としか言えないのですが、ちょっと落ち込みました。なんせ、人様のところへ持っていって、「このワインは面白いですよ~」とか言いながら、ワインを開けたらこの結果でした。
正直に言うと、最初はブショネかどうかわからなかったですが、試飲会のときのような感動は感じませんでした。
ブショネ自体、人によってその臭いの表し方はいろいろ変わってくるのですが、まあ良い臭いではありませんね。
マスクされた下にイチゴのようなチャーミングな香りもありましたが、時間が経つに連れブショネの勢力は衰えないので、目立つようになってきました。
酸は充分ありますね。
なんかくやしいので、これでヤケ酒です!
あとラップを入れてどうのこうの、っていう実験もやってみよう!
2014年
6月
10日
火
父の日

今度の日曜日は父の日です。
自動販売機の外装部分に父の日のポスター貼ってみました。
母の日に比べて存在感が薄そうな父の日ですが、中年オヤジとしては残念です。
アニメやドラマでもかっこいいオヤジが出てくれば味わいが出るというもの。
私自身は子供たちに「甘~い」と思っていますが、子供たちからは「渋チン」と言われそうです。
2014年
4月
23日
水
NHKの朝ドラ
前の「ごちそうさん」に続き、「花子とアン」も見てます。今週は、超お嬢様編入生にぶどう酒を飲まされ大ピンチ。さて、そのワインは何?
赤ワインなのはすぐわかる。ボルドー型の瓶。じっと画面を見ると「AKEBONO」らしき文字。国産ワイン。
民間ワイナリーが日本に誕生したのは1877年(後のシャトーメルシャン)だし、「AKEBONO」という商品名があるかどうかは別にして(NHKですからねえ、実在してるとマズイ)、考証に間違いなし。
主人公が「部屋にぶどうの香りがいっぱい」にちょっと違和感。ワインは言うまでもなくブドウから作られますが、発酵するので香りが生のブドウのときと異なります。そこにつっこむのはヤボというものかもしれません。うーん、ズースレゼルブをたっぷりしたと考えましょう。はじめて赤ワインを飲んで美味しいとなんどもおかわりしたのだから、残糖があったと思うのですが、どうでしょう。タンニンの渋さに言及はありませんでしたし。
ちなみにこの時代の国産ワインは、赤玉ポートワインのような甘味果実酒が受けていたらしいです。川上善兵衛も活躍しはじめてます。
こんなことを書いていると、なんか、朝ドラの鑑賞方法を間違えてるような気がしてきました。
2014年
2月
18日
火
マイクロクライメント
所用で松阪まで運転していきましたが、伊勢道路、第二伊勢道路ともわずかながら残雪があるのにびっくりしました。あの雪は4日前のものですから、私の住む磯部ではすっかり消えてなくなっています。
少しの距離ですが、気候のの違い、マイクロクライメントですかねぇ~
2014年
2月
07日
金
交響曲第一番「ヒロシマ」
学生時代、吹奏楽部にいたので好きなオーケストラ作品はいくつかあります。
もちろん交響曲の優劣をつけるほど詳しいわけでありませんが好き嫌いなら私でも言えます。
ホルストの「惑星」とかレスピーギの「ローマの祭」とか色彩感豊かで好きです。それとは異なる暗いショスタコーヴィッチの交響曲「革命」も、演奏したこともあってか、お気に入りです。今、話題になってる「ヒロシマ」も、暗鬱たるところが「革命」と共通していてツボにはまったのですが、贋作事件とは曲にケチがついたようで残念です。
NHKのドキュメンタリーを先に見たので、先入観ができたのかもしれません。先入観でツボにはまるかどうか左右されたとしたらちょっとショックです。
個人的にワインを他の分野で比喩できるとワインの理解がよりできている感触があります。たとえば、酸が豊かなワインだと木管高音の細かな音符がイメージされたり、カベルネ系の熟成したものだと弦楽器のアンサンブルだったり。人によっては違う分野で例えるかもしれません。このローヌの赤ワインは剛速球投手だとか。ワインの色、香り、味などを理解していないと比喩ができないと思います。
「ヒロシマ」は連日話題になっています。専門家でも先入観にまどわされたのかもしれません。私も先入観に左右されたとしてもある意味、当然ですが、比喩として使いたい音楽ですから、ここで少々ショックを感じてしまいました。
2014年
2月
04日
火
ムルソー

2,3日前に音楽仲間のちょっとした集まりがありまして、ムルソー持って行きました。
私にとっては奮発モノで、持っていった張本人が一番たくさん飲んだと思います。
08年のヴァンサン・ジラルダンのムルソーです。写真じゃあ、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、良く熟した黄色です。
熟した濃い葡萄の果汁を思わせるふっくらしたボディと複雑味。「ウィスキーと似たところがありますね」との声がありましたが、たぶん樽の印象を感じてのことでしょう。葡萄がしっかりしているので、樽が突出しているわけではありません。
いやー、堪能しました。
2014年
1月
18日
土
外したか
「神の雫」ネタです。
以前第十二の使徒がクイズになってたので、「レオヴィル・ラス・カーズ1953」でハガキ送りましました。
ここ数回を読むと、「レオヴィル・ラス・カーズ」が出てましたね。
本番の対決時に初めて飲む、というのがこの漫画の不文律ですから、ここで出るということはハズレにまず間違いありません。
ウムー、ライオンと2013年の60年前がボルドー当たり年ということから推理したのですが、これでは推理ネタとしては貧弱なのでしょう。
ボルドー赤が最近たくさん掲載されてますから、ちがうカテゴリーなのかもしれません。
人によっては貴腐ワインでは、という意見も。今までの使徒で出てきてませんから、ありえそう。
2014年
1月
09日
木
芸能人格付けチェック
確か去年も書いたようなネタで、スミマセン。
お正月番組の芸能人格付けチェックでワインがまた取り上げられてました。
100万円のDRCのラ・ターシュ2005とカリフォルニアの5000円のテーブルワインがわかるかどうかです。
ラ・ターシュ100万かぁ…ホテルだったら、と言ってましたからね。
ブルゴーニュのピノノワールは繊細なので、ホテルやレストランの方にとっては腕の見せ所でしょう。お客様が飲むその瞬間のコンディションをセッティングできるのはある意味うらやましい気がします。
音楽に例えれば、カジュアルなワインがJポップやロックとしたらバイオリンなどの弦楽器のソロやアンサンブルのような感じです。
前者がホールでもストリートでも野球場でも楽しめるのに対して、弦楽器はコンサートホール以外だと魅力がかなり損なわれるようなところが似ています。
それはさておき、5000円がテーブルワインってどうなんでしょうねえ。まあ100万に比べれば200分の1ですが。
芸能人のコメントを聞く限りでは、2つのワインが似ているのか全然別なのかちょっと判断しかねますが、このカリフォルニアワインには少し興味がわきます。
それとこのワインを選んだ人にも。
2013年
12月
31日
火
来年もよろしくお願いいたします。
師走に法事やら何やらで、ブログを長らくお休みしてました。
今年は、個人的にもいろいろあった年でしたが、ワイン関係のほうもいろいろありました。
シニアワインアドバイザー試験(来年また挑戦です)とか、地元のお祭りに出店とかです。
日本ワイン検定第二級は、なんとか合格しました。
来年も、ワインショップ作田へのご愛顧のほどをどうかよろしくお願いいたします。
2013年
12月
01日
日
試飲会を行ないました

本日、当店にて試飲会を行ないました。
去年より来ていただけた方が少なく残念ではありましたが、試飲していただいたワインには価値あるものがあったと思います。赤のアレと白のアレです。飲食を職業にしている方にも同じようにおっしゃておられたので私だけの思い込みではないでしょう。
残ったワインは当分置いておきますので、未成年の方や自動車を運転される方にはお飲みいただけませんが、ご興味のある方はおっしゃってください。
「ワインって栓を開けてからどれぐらいの日数持つの?」という疑問をお持ちの方にも実践的な答えがみつかると思います。
ただし、徐々に私たちの胃袋にワインが吸収されていきますので、お早めに。ウィヤージュはありません、あしからず。
2013年
11月
25日
月
第3回日本ワイン検定

11月24日に日本ワイン検定二級を受けてきました。
今のところ当店にはほとんど国産ワインは置いておりません。その理由は今までにブログでも少し触れてきました。一番の理由は、「ワイン」という基準に達しないものがある、と言うことです。たとえば「水」を加えてもいいし、海外のブドウを使っても日本で作れば「国産」ワインになる、というのは、美味いマズいを通り越して、情けないとしか言えません。別にブドウを輸入することが悪いことではありません。でも、ワインの品質はブドウの品質に90%かかっています。そのブドウを輸入して「国産」とはチョットおかしいと思うのは自然でしょう。
ですが、一方で品質の良い日本ワインもあります。実際飲みました。価格も輸入モノの同クラスと勝負になるようなものです。ここまでに「国産」ワインと「日本」ワインと書き分けているのにお気づきでしょうか。「日本」ワインという表記は法律等で規定されてはいませんが、「日本」のブドウで作ったワインと一般的に理解されているようですし、ここではそのように区別しています。
前置きが長くなりました。肝心のテストですが、うーむ、合否は微妙なところです。思っていたよりも難しかったですね。50歳を数年前に越した脳みそはカチコチです。
デギュスタシオンは甲州とマスカット・ベーリーAで決まりだとタカをくくっていましたが、メルローでした。試験後にワインボトルが置かれている場所では、エー!とかいう声が出てましたね。透明度が高かったのでヨーロッパ品種には結びつかずに間違えた未熟者です。
2013年
11月
21日
木
ボジョレーヌーヴォー2013

フライング無し、午前0時に開けました。
ヴィラージュでもなんでもない、ボジョレーヌーヴォーです。
透明感ある紫がかったルビー色。甘く感じる赤い果物系、イチゴとか、ザクロのグミとか。タンニンは軽いですね。だから飲みやすい、と言われます。
音楽にたとえてボルドーがオーケストラ、ブルゴーニュがソロだとしたら、これは家族で愉しむ初見音楽大会ってところでしょうか。
ヌーヴォーは、この盛り上がり気分で、日本中というか世界中でかなり多くの人があれこれ話題にしながら飲むところが他のワインと決定的に違うところです。
「10年に一度の~」コメントもすっかり季節の定番ネタになった感があります。
これもそれもあれも愉しんで、さらに世界中のワインを飲んで、胃袋のワールドツアーときたらしゃれてると思いますよ。
2013年
11月
13日
水
電話機交換

ここ数日、「電話がつながりにくいです」というご指摘を数度受けました。もしかするとお客様の電話にもつながりにくいのがあったのかもしれません。そうだとしたら申し訳ございません。
写真の上のほうが今まで使っていたハウディ・ホームテレホンです。
こちらからは問題なく外線にかけられるし、Faxも来てるし、外からの電話もかかってくるので問題はあるとは思えませんでした。念のためにNTTさん
に来てもらって調べてもらうと、ハウディの主装置(電話)まではちゃんと動作してるが、主装置の調子が悪いらしい、20年ぐらい前の装置なので修理は不可能とのことでした。
現行のホームテレホンに買い換えると20万円ぐらい必要らしいです。うーん、今はケータイ・スマホの時代なので固定電話の存在価値は低くなってますからねえ。というわけで、子機増設可能なタイプにしました。これなら中継アンテナ装置買ってもホームテレホンの半分以下。
20年前だから機械モノとしては長持ちした方かもしれません。でも、ワインはそれぐらい持つのはザラにありますからね、考えてみればハイテクの金属とプラスチックの機械より長持ちするって、ワインってスゴイっと思っちゃいます。
2013年
11月
07日
木
メニュー偽装事件に思う
このところ、メニュー偽装事件の話題で一杯です。テレビで流れている意見と私もほとんど同じです。
さて、ワインの世界にもごまかしは、残念ながらあります。以前のブログにも書きましたが、中国でのフェイクは報道されてますし、30年ぐらい前には偽装どころかジエチレングリコール混入事件もありました。
この事件の波及で国産ワインの法律のずさんさがクローズアップされました。そもそもワイン法なるものが日本にはありません。日本では水を加えて醸造しても違法ではありません。このワイン法のずさんさが私どもの店でも国産ワインに及び腰な理由の一つです。
ですが、最近では、「日本ワイン」なるカテゴリーに入ると称されるワインに良いものと思われるものも出てきまして、注目はしております。行政レベルで難しいんだったらドイツのVDPや有機栽培認定機関みたいな組織・団体でも作って認定ラベルなんかを貼ってくれたらいいんですけどね。
ヨーロッパのワインでも、規定外の補糖・補酸、許されない地域のブレンドなんかのスキャンダルが時々起こります。
さすがに、これを個店レベルで見つけるのは難しい。格下のモノを混ぜると、アルコールやタンニン、色調、酸などの一番表に出てきやすいところを繕えたとしても、質、控えめな味、香りで劣るハズなのですが、グランクリュでも気候やら何やらで常に最高のものができるとは限りませんから断定まで至るのは困難です。堀賢一著『ワインの個性』P232ぐらいにも書いてありますが、だからこそ試飲会へ行ったりして、業界内の会話などで情報を集めたりします。一応、ワイン屋と名乗っている以上はね…